1958年12月、Vogueのクリスマス用レコーディングのためにベシェが用意した曲「Spirit Holiday」。
録音自体はオルガンをバックにベシェが囁いたり、ジャケットではベシェがサンタの赤帽子を被ったりといささか変り種嗜好だが、その素朴で心に残るメロディはベシェの真骨頂であり本物だ。
本Vogueのセッションは、ベシェ生涯最後の録音でもある。だが、そんなセンチメンタリズムは全く無用なほど、今でも美しく光り続けるベシェの傑作だ。
クリスマスの思い出も、そんなものであるような気がする。
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