2010年5月19日水曜日

Giving it away

(シドニーベシェ著「Treat it gentle」、第7章「北の道」より)

音楽家は、自分の音楽に多くを求め過ぎるのかもしれない。

自分が求めたいものも、求めなければならないものも。

だが、やがて誰にも演奏をやめなければならない時が来る。

そして、すべてを失う。

一晩だけか、老歳のためか、なんであれ、やがて演奏できなくなる時が来る。

その時、それに耐えられるだろうか?


私の答え、それは他人に与えることだ。

人生をかけて与えること。自分の音楽を見つけて、与え続けること。

神は欲し過ぎる者に罰を与えるが、与えすぎる者を罰することはない。

他人に与えることができたもの、それが貴方が持てるすべてなのだ。


私の中には想いがある。今にも歌いだす追憶のような想いが。

私は、それを貴方に与えることができる。

貴方が欲するのであれば、必ず与えることができる。